韓国へのサウナ視察②
ソウルのサウナ旅二日目
前日夜に訪れて全くの無駄骨になってしまった南大門市場/ナンデムンシジャンに朝食目的で舞い戻ってきました。
ちょっと心配でしたが、朝の8時を回ったばかりなのにちゃんとお店もオープンしてます。
さすが韓国、唐辛子の量り売りが何軒も連なってました。
ちょっと雰囲気が上野に似てるなと横目で見ながら、目的のお店、タッチンミへ
細い路地の中、かなりディープな雰囲気のお店です。
名物のタッコムタン(鶏スープ?)とタッペッパン(ゆで鶏と鶏スープ?)を頂きます。
どうやらタッコムタンとタッペッパンの違いは鶏肉を一緒に煮てるか一旦取り分けてるかのよう。
どちらも基本的な味付けは一緒でした。
小骨があるけど、鶏肉はしっとりとしていてかつあっさりとした下味のみなので朝食としては優しく食べれます。
ここでもスープに塩味はほとんどついてないので、右下にあるタレをつけたりキムチ、カクテキ、ニンニクと一緒に食べていきます。
とりあえずの燃料を胃に叩き込んだので、市場から一旦出て前日暗くてあまり見れなかった南大門/ナンデムンへ
思ったよりシンプル
というかホントただ道路に挟まれて門がバーンとあるだけなのね。
門の内側に描かれたドラゴン
これは…
コピペですね。まぁ気にしないけど。
観光も早々に、次なる目的地、鷺梁津水産市場/ノリャンジンスサンシジャンへ地下鉄で向かいます。
つい去年に新市場へ移転したらしく、きれいな建物。
築地みたいな感じを予想してましたが、屋内だしどっちかって言うと浦安市場にちょっと似てるかな?
場内は6階建てのようですが、実際に一般客が買い物するエリアは1階と2階だけで、1階は一般客も入れる鮮魚卸売店エリアと一般客は立ち入り禁止の競りエリアに分かれてます。
2階は塩辛などの加工食品のエリアと1階で買った魚をその場で調理してくれるエリア、そして肉屋とスーパーが併設されてました。
今回は1階でウニとアワビ、クロソイを買って2階で調理してもらいました。
ちなみにワサビとおろし板、醤油は自前で日本から持ってきました
(わさびと醤油は備え付けの物がありますが、鮮度や質などの前評判があまり良くなかったので)
小ぶりながらコリコリとした食感が楽しめるアワビと
淡白で香りのいいクロソイ
正直生うにはスッカスカで味も期待はずれでした…
シメに魚のアラを使った鍋を持ってきてくれます。
ただ正直な感想としてはさして安くないし(アワビはちょっと安い)置いてる魚の種類もほどほどで日本で食べるものより美味しいか、と言われるとまぁそこは観光客向けなんだろうと正直思ってしまいます。
海産物目当てだったら最初から韓国に行くより日本海側(特に金沢の近江町市場)とかに行った方が満足感は高いと思いますし。
と言っても観光地として施設に清潔感はあるし物見遊山の一つとしてはそれなりに楽しめました。
日本人が韓国に来て刺身を食ってる時点で間違いだ、ゴリゴリの韓国料理を食べに行くぞ、という結論になり、そのままカンジャンケジャンを食べに行くことに。
乗ってきた電車を逆走しエオゲ駅へと向かいます。
駅を出てすぐにある、眞味食堂/チンミシクタン
ただ、こちらは有名店の為満席
幸い1時間後なら席が空いてるからとその場で予約をして少し時間を潰すことに。
ちょうどその日は太陽の日差しも強く、冷たくて甘いものが欲しくなったので隣駅にあるBEETLE JUICE 孔徳店で涼むことに
こちらはメニューがものすごい数あり、その中からいちじくのジュースとストロベリーのジュースをチョイス。
他にはトマト、アボカド、高麗人参など日本人の感覚からすると「?」なドリンクも多々置いてありました。
お味はまぁ普通に美味しいフルーツジュースと言った感じ。
店員さんの愛想はいいし、ちょっと時間を潰すのには最適かなと言ったところです(ただ、量が多い)
そんな感じで涼みながら時間を潰しつつ、予約の時間も近づいてきたので眞味食堂へと戻ります。
この旅で1、2を争うほど豊富なパンチャンと
噂のカンジャンケジャンを貪りつつ
今回初登場ながら、韓国旅行といえばこれ!チャミスル(韓国定番の焼酎/ソジュ)を頂きます。
まぁこのチャミスルの美味いこと。
良く冷やした40度のストレートを一気に頂くんですが、香りもよく優しい甘みも感じられて料理に抜群に合います。後で知ったところ、チャミスルは酒造工程中、竹炭でろ過するのが特徴らしく、竹の香りや甘みだと思うと確かに納得しました。
そして当然お酒だけではなく、メインのケジャンも脳天かち割れる美味さ。
漬け込んだ蟹肉のトロトロ加減と言い旨味の濃さと言い、思い出しても唾液が蘇ります。
食後に一旦休憩がてら韓国のかき氷、ピンスを食べに移動(結局食べてばっかり)
トゥルアンは韓国の伝統茶とピンスのお店で店内はアジアンモダンな雰囲気でかなりオシャレです。
注文したのはゆずのピンスと桑の実のピンス
それと韓国茶を頂きました。(お茶を頼むとお茶菓子が付いてくるみたいです。)
雰囲気的にもオーガニック趣向なのか、ピンスも自然な甘さで上品なお味。
生魚からの唐突な女子力に何を思ったのか次は前日閉まっていたチャメッチにリベンジレバ刺しと行こうじゃないか、と言う話になります。(食い合わせ的に絶対だめなやつ)
そこからタクシーで南大門市場へ舞い戻り幸運なことに今日はやってたチャメッチ
前日から24時間経ってません。
あま〜い!!
いや、これが本当に甘くて前日昌信(チャンシン)ユッケで食べたレバ刺しより甘い。
そしてぷりっぷりの歯ごたえに悶絶
もう一度言う、あま〜い!!
一緒に頼んだ肉刺身
こちらはサシの一切入ってない赤身のいいお肉って感じでパクパク食べれます。
ただ、やっぱり抜群にレバ刺しが美味しかったです。
とは言え日本人としてはレバ刺しと肉刺身だけでは終われないところ。
気分的に焼いたお肉も食べたくなったので馬場洞(マジャンドン)焼肉横丁へ向かいます。
こちらは馬場桐畜産物市場/マジャンドンチュクサンムルシジャンの隣にある焼肉横丁で、巨大肉卸売市場の直送の新鮮なお肉を楽しめるところが売りなようです。
入り口には大きな牛と豚さんのお出迎え
中は肉肉肉屋のオンパレード
市場内のゲートを抜けると
また肉屋(ゲートの先は豚肉の卸売店が中心のよう。)
その肉屋街を抜けたところにありました。
こちらが焼肉横丁
思ったより小さいスペースにお店が密集してる感じです。
ただ、最初は目的のお店が見つけられず
迷った挙句、お店の裏口を発見
思いっきり勝手口からお邪魔させて頂きました。
本来の正面口はこんな感じ
何はともあれ無事に焼肉横丁の老舗、大邱チッ/テグッチに到着です。
ここもパンチャンが山盛り
こちらでは日本では食べることのできない
こちら、トゥンゴル(牛の脊髄)を頂きました。
なぜ日本で食べることが出来ないかというと、BSE問題以降日本国内では脊髄は危険部位として流通上必ず除去されてしまう為です。
(ちなみに韓国国内でのBSEを発症した牛は今まで存在しません)
味はというと、ちょっとトロっとした感じのコラーゲンっぽい淡白なお味。
強いて言うなら白子とかにちょっと似てるかな?とも思ったけど、期待値が高すぎた為かそこまで美味しく感じませんでした。もしかしたら煮込みとかにしたら美味しいのかもしれないけど、経験として一度食べればとりあえず十分って感じです。
ちなみにこちらではレバ刺しとセンマイがパンチャンとしておかわり自由です。(無料なのはありがたいけど、チャメッチのを食べた後だと正直質は落ちますが)
ところで肝心の焼いた肉の写真がないと気がついたあなた、感が鋭い。
はい、お察しの通り完全に忘れてました(やっちゃった)
まぁ、これだけいろんなものを食べておいて何ですが、グルメブログじゃないんでそのあたりはご愛嬌という形でお願いします。
(ちなみにハラミとミスジを頂きました。どちらもサシが少なくあっさりとした肉の味、それでいて柔らかかったです。)
そんな感じでそろそろ食事の方は今日はシメにしておこうと、最後の冷麺を食べにタクシーに飛び乗ります。
向かった先は乙密台/ウルミルテ
平壌冷麺では韓国で1、2を争う有名店とのことです。
そとから厨房が丸見えなんですけど、なんか丸亀製麺みたいと雰囲気台無しな言葉が頭をよぎってしまいました。
並んで15分、店内に入って20分ほど待ってようやく冷麺の到着
平壌冷麺の特徴そば粉を使った麺で一般的なイメージの噛み切れない感じではなく、結構簡単に歯で噛み切れます。そして半分凍ってるシャリシャリの牛骨スープと頂くスタイルでした。
店内は若い人も多く、カップル連れで冷麺ってなんかすごいなと言うのが正直な感想です。
とりあえず、夜になったし一旦今夜の宿の近くに移動しておこうかという話になり梨泰院/イテウォンへ移動
梨泰院は日本で言うところの六本木っぽい雰囲気で外国人も多いようでオシャレな飲食店が並んでます。
その中でも気になっていたお店mowmowへ
ご多分に漏れずオシャレな店内のこちらでは柚子とブルーベリーのシャーベットマッコリを頂きます。
甘くて冷たくてスムージーみたいな感じ
美味しいんだけど、アルコールがもともと低いマッコリをさらに割ってるのでこれじゃジュースだなーなんて思いつつ、まぁ呑んだくれを歓迎するような雰囲気のお店じゃないしちょうどいいのかと納得
何気なく頼んだプルコギマッコリはお店に似合わず超ボリューミー
美味しいんだけど、正直おなかいっぱいでもう十分でした。
とりあえず、食事はこの辺にして今晩の宿のサウナへとそろそろ向かいます(遅すぎ)
mowmowから徒歩10分程度、梨泰院の駅からはすぐですが
なかなかえげつない角度の階段でお出迎えしてくれるこちらは梨泰院ランドスパ
前もっての予約が必要ですが、こちらは個室のゲストルームも用意されており、リーズナブルなお値段で綺麗なベッドで眠ることができます。
館内は1階のフロントで靴を預かり2階がお風呂とロッカールーム3階は
謎のくたっとしたパンダくんと
食堂スペース
サウナにオンドル(床暖房)スペースとなっています。
4階はオンドルではない休憩スペースとサウナ
そして
ずらっと並んだフィットネスマシン(夜間は休憩スペースが電気を切ってるので、暗くてわかりづらい)
5階はPCルーム
(普段使われてるのか?って雰囲気の)
(こちらも暗くて分かりづらい)
と
誰もいない休憩所
若干施設は古めな印象でしたが、広々としていたので利用はしやすかったです。
ただ、お風呂の方のサウナはまず水風呂が存在しない(掃除中だった?)のでシャワーを使って強制的に身体を冷まさないといけないのと、チムジルバンのサウナがちょっと汗っぽい匂いがして…
清潔感としてはやっぱり日本の上級サウナにはかないませんね。
(もっとも、外国人利用者が多いようで、館内に多国籍のお客さんを見かけました。そういった人たちそれぞれのマナーもあると思うので一概に施設に苦言を呈するつもりはありません。)
3階のオンドルスペースは広々としていて休憩するには最適ですが、ちょっと温度が高めなので寝るにしては暑すぎるかもしれません。
館内の温度は適温に保たれているので、ゲストルーム以外で寝るなら4階の休憩スペースがオススメです。
なにより、繁華街のすぐ近く、この値段は相当なリーズナブルだと思います。
特にゲストルームを取れた場合、ベッドはあるし充電できるコンセントもあるしで使い勝手は抜群です。(ただ女性と男性の部屋に行くまでの廊下が一緒なので外国人が多い立地としては抵抗を感じる女性も居るかも)
こちらもサウナやチムジルバンはおまけとして、宿として格安旅行を考えている人には十分選択肢に入れて貰って利用に耐える施設かと思います。(シャワーの水圧も強くていい)
といった感じのところで二日目の韓国サウナ視察とさせて頂きます。
またほぼ食い倒れ記事となってしまいましたが、三日目は今回の旅最大のメインであるドラゴンヒルスパに早い時間から視察となるので、もうしばしお付き合い頂けると幸いです。